!第十六回 午燎原之战(16-5)
   萍鹤は颔いたが、视线は丘の下に向けたまま、ぽつりと言った。    「秦典枢の相手、郭子仪という人よ。とても强いらしいわ」    李秀も、ぽつりと答える。    「知ってる。昨日会ってきた。あたしの师匠よ」    「えっ」    萍鹤が惊いた。李秀は、淡々と戦况を见ている。    风が、官军の弓队にとって追い风で吹いていた。甘豊武の投石机部队が、矢で撤退させられていく。    「师父が言ってた。秦典枢は山贼ながら立派な好汉だって。でも、官军の将を斩ってしまったから、もう见逃せないんだって。あたしもさすがに、何も言えなかった」    二人の眼下では、多数の官军に圧されて八公军が溃乱していた。秦の旗が、次々と倒れていく。    「私、道に迷って秦典枢に保护されていたの。彼のx中を、聴かせてもらったわ」    萍鹤が言った。李秀は黙って聴いている。    「――高名な将军と戦えて、満足しているそうよ。JiNg一杯生きることができて、本当に楽しかったって。とてもいい笑顔をしていたわ」